コモドドラゴンの「鋸歯」は肉食恐竜と似ている
インドネシア原産のコモドドラゴン(学名:Varanus komodoensis)は、現存するオオトカゲの中で最大の種です。
全長は2〜3メートル、体重は70〜80キロに達し、最大だと全長3メートル13センチ、体重166キロの個体が確認されています。
コモドドラゴンは生息地の頂点捕食者として君臨しており、彼らに敵うものは誰もいません。
小型の爬虫類から鳥、鹿、馬、水牛にいたるまで、サイズを問わず、ほぼあらゆる種類の獲物(※)を食べることができます。
(※ 人が襲われて死亡したケースもいくつか報告されている)
彼らを恐怖のプレデターとして君臨させている最大の要因は、口内に生えそろった「鋸状の鋭い歯」です。
カーブを描いたギザギザの歯は、かつての肉食恐竜たちが持っていた牙と類似していることがたびたび指摘されています。
英KCLの研究チームは今回、コモドドラゴンの強靭さをより深く理解するため、歯に見られる化学的構造を新たな調査しました。