6秒ルールは恋人とのケンカにも有効か?
心理学では以前から、自らの怒りを管理する「アンガーマネジメント」の存在がよく知られています。
怒りを管理することは円滑な社会生活を営む上で非常に重要です。
もし怒りに任せて発言なり行動をすれば、周囲との人間関係はすぐに壊れてしまうでしょう。
アンガーマネジメントには「怒りの点数化」や「怒りが湧いたらその場から離れる」など様々な方法がありますが、その中でも特に有名なのが「6秒ルール」です。
これは怒りを感じたときに、心の中で6秒カウントしながら待つというシンプルな心理テクニックを指します。
人間の怒りのピークは長くても6秒と言われているため、6秒間だけ何もせずに我慢すれば、完全に怒りは消えないものの、一番のピークは乗り越えて、暴言や暴力といった最悪のシナリオを回避できると考えられているのです。
そして研究チームは今回、これと同じ方法が恋人同士のケンカの中和にも使えないだろうかと考えました。
人と交際していれば、どんなに好きな相手であっても、お互いの雰囲気が悪くなってケンカにつながることがあります。
軽い言い争いくらいで済めば可愛いものですが、怒りが膨れ上がって暴言や暴力にまでエスカレートしてしまうと大問題です。
お互いの心身を深く傷つけてしまい恐れがあり、人間関係も壊れてしまう可能性があります。
そこでチームは恋人同士のケンカを中和するには、どれくらいのブレイクタイムが有効であるかを実験で検証してみました。