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1人で100台のドローンを制御できる時代に / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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1人で100台のドローンを指揮できると証明!ロボット戦争の幕開けか!?

2025.03.06 18:00:29 Thursday

近年、ロボット技術の進歩は目覚ましく、特に災害対応や軍事作戦など、危険な環境での活用が期待されています。

しかし、複数のロボットを同時に制御する際、人間のオペレーターに過度な負担がかかることが大きな課題とされてきました。

そんな中、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)の「OFFensive Swarm-Enabled Tactics(OFFSET)」プログラムにおいて、1人の人間が100台以上のドローンを制御できるかどうかを検証する研究が行われました。

オレゴン州立大学(OSU)の研究者もこのプロジェクトに参加し、2024年2月にその成果を発表しました。

この研究の詳細は、2024年11月19日付でに『IEEE Transactions on Field Robotics』にて発表されました。

Just How Many Robots Can One Person Control at Once? A DARPA project overturns longstanding assumptions https://spectrum.ieee.org/darpa-robot One person can supervise ‘swarm’ of 100 unmanned autonomous vehicles, OSU research shows https://news.oregonstate.edu/news/one-person-can-supervise-%e2%80%98swarm%e2%80%99-100-unmanned-autonomous-vehicles-osu-research-shows
Can a Single Human Supervise a Swarm of 100 Heterogeneous Robots? https://doi.org/10.1109/TFR.2024.3502316

オペレーターはドローンを何台まで操作できる?

ロボット技術は、工場の自動化から家庭用掃除機まで、私たちの生活に深く浸透しています。

特に、災害現場や戦場など、人間が立ち入るのが困難な環境でのロボットの活用は、人命救助や任務遂行において重要な役割を果たしています。

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1台でも難しいドローンの制御。何台まで同時制御できるのか!? / Credit:Canva

しかし、複数のロボットを同時に制御する際、各ロボットの操作や監視に多くの人手が必要となり、効率性や安全性の面で課題がありました。

そこで、DARPAはOFFSETプログラムを立ち上げ、大規模なロボット群(スウォーム)の制御技術の開発を推進してきました。

スウォーム技術とは、昆虫の群れのように、多数のロボットが協調して動作し、個々のロボットが単独では達成できない複雑な任務を遂行する技術です。

この技術の実現により、少人数のオペレーターで多数のロボットを効果的に運用することが可能となり、災害対応や軍事作戦の効率化が期待されています。

実験では、地上ロボット(UGV)と空中ドローン(UAV)を組み合わせた100台以上のスウォームを使用しました。

オペレーターは、Smart Information Flow Technologies社が開発した仮想現実(VR)インターフェースを活用し、高度な指示を出すことでスウォームを制御しました。

米国陸軍の都市型訓練施設で複数回実施され、各フィールド演習では追加の車両が導入されました。

オペレーターは10分ごとに自身の作業負荷やストレス、疲労感についての情報を提供し、最終演習では生理学的センサーを用いて作業負荷が評価されました。

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