ダイエットの失敗も招いてしまう
こうした変化は、単に「ジャンクなものを食べたくなる」だけでは終わりません。
睡眠不足は、体の代謝にも深刻な影響を与えます。
睡眠が十分なとき、私たちの体は「インスリン」というホルモンを使って、血液中の糖分を細胞に取り込むことでエネルギーに変えています。
ところが、寝不足になると、このインスリンの働きが大きく低下し、血糖値が下がりにくくなります。
この状態が続くと、余った糖は脂肪として蓄積されやすくなり、特にお腹まわりに脂肪がつきやすくなるのです。
また、先述したコルチゾールの増加も、脂肪の蓄積を加速させます。
コルチゾールはとくに「内臓脂肪」をためこむ性質があるため、メタボリックシンドロームや2型糖尿病のリスクが上がってしまいます。
しかし、こうしたネガティブなサイクルにはブレーキをかける方法もあります。
それが「睡眠そのもの」です。
睡眠は体の修復を担うだけでなく、ホルモンバランスの調整や、代謝の再起動を行う時間でもあります。
つまり、睡眠は単なる休息ではなく、体と脳の「リセットボタン」なのです。
たとえ数日間でも、連続して質の高い睡眠をとることで、乱れたホルモンバランスや代謝機能は元の状態に戻りはじめます。
食欲も落ち着き、無性にジャンクフードを求める衝動もおさまってくるのです。

夜ふかしした翌日に、甘いものや脂っこいものが食べたくなるのは、決してあなたの意志が弱いからではありません。
それは体と脳が「睡眠不足というストレス」に反応している自然な現象です。
「ダイエットの失敗」は、意志や根性だけで語れるものではありません。
むしろ、日々の睡眠こそが食欲と健康をコントロールする鍵を握っているのです。
健康な食生活やダイエット成功の鍵を握るのは、質のよい睡眠をとること。
睡眠は現代人に最も必要な時間と言えるでしょう。



























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ちょうど寝ないで書いてる同人小説の編集してた私にぴったりな話題が…。
言われてみればジャンクフードを食べたいような気も…。