美味しくてダイエット向き?3万6千人以上を対象に「ゼロカロリー飲料」の影響を調査
世界中で糖尿病患者が急増しています。
特に成人が発症する「2型糖尿病」は、食生活や運動不足など生活習慣の影響が大きいとされており、世界の患者数は5億人を超えるとも言われます。
その予防のために注目されてきたのが、「ゼロカロリー」や「糖質オフ」をうたったダイエット飲料です。
砂糖の代わりにアスパルテーム、スクラロース、サッカリン、アセスルファムKなどの人工甘味料を使って、甘さはそのままにカロリーを抑えた製品です。

しかし近年、これらの人工甘味料にも「「健康への悪影響があるのでは?」という懸念が高まり、研究が進められています。
今回の研究では、オーストラリア・メルボルンに住む40~69歳の成人36,608人を対象に、1990年代から14年にわたって追跡調査が行われました。
参加者には、どのくらいの頻度で清涼飲料水を飲んでいるか(砂糖入り/人工甘味料入りの両方)を尋ね、4つのグル―プ(月に1回未満、月に1〜3回、週に1〜6回、毎日1回以上)に分類しました。
そして、調査期間中に新たに糖尿病と診断された人(=発症者)との関連を統計的に分析しました。
このとき研究者たちは、飲酒、喫煙、食生活、運動習慣、BMI(体格指数)、腹囲など、他の影響因子を取り除くための調整も入念に行っています。