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psychology

女性は甘い言葉よりも「恋人に求めているもの」があると判明

2025.09.04 07:00:40 Thursday

「愛してるよ」のひとことより、洗い物をサッと片づける。

恋愛関係で女性がより強く評価するのは、実は「甘い言葉」よりも「甘い行動」であることが示されました。

中国・西南大学(SWU)の最新研究により、女性は恋愛関係において、パートナーの「手伝う・世話を焼く」といった具体的な行動を、「愛してる・かわいいね」といった甘い言葉かけよりも一貫して高く評価することが判明したのです。

「甘い言葉はいいから、具体的にあ行動で示してくれ」と思っている女性は多いのかもしれません。

研究の詳細は2025年5月10日付で科学雑誌『Evolutionary Psychological Science』に掲載されています。

Study finds women tend to favor sweet actions over sweet words in romantic partners https://www.psypost.org/study-finds-women-tend-to-favor-sweet-actions-over-sweet-words-in-romantic-partners/
Who Favor Sweet Actions over Sweet Words More – Females or Males? https://doi.org/10.1007/s40806-025-00431-9

研究が明らかにした「甘い言葉」と「甘い行動」の差

研究チームは、恋愛科学で重視される「理想のパートナー像」の中核である「温かさ(warmth)」と「信頼性(trustworthiness)」に注目。

過去の研究では、見た目の魅力や地位などの“大きな属性”も恋愛関係に強く影響することが示されていますが、これらは短期には変えにくい特徴です。

そこで本研究は、日常のなかで比較的調整しやすい“ふるまい”に着目し、「甘い言葉(例:愛してる/君が恋しいよ/わかっているよ)」と「甘い行動(例:家事や用事を手伝う、食事を作る、細やかな気遣い)」を直接比較しました。

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実験はオンラインで募集した異性愛の中国人成人513人を対象に、次のような実験結果が見られました。

  • Study 1:ストレスの多い一日のあとに「言葉で慰める」vs「洗濯をしてくれる」といったシナリオを提示し、どちらが望ましいか評価。結果、女性の方は一貫して「甘い行動」をより望ましいと評価する傾向がみられました。

  • Study 2:プロフィール比較(言葉が得意な相手 vs 行動が得意な相手)。女性は行動型の相手をより「温かく信頼できる」とみなし、交際開始の候補として選びやすいことが示されました。男性は差が小さく、強い傾向はみられませんでした。

重要なのは、参加者自身の“ふだんの愛情表現スタイル(言葉派か行動派か)”には、男女差がほとんど見られなかった点です。

つまり観察された性差は、単に「自分がやるから相手にもそれを求める」という鏡写しでは説明できません。

むしろ、相手を温かく信頼できると感じる“受け取り方の違い”が、好みの差につながっていると解釈されます。

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