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Z世代の燃え尽きが深刻なのはなぜか? / Credit:Canva
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Z・Y世代の「燃え尽き」は平均25歳で生じる(アメリカ) (2/2)

2025.12.10 06:30:37 Wednesday

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なぜZ世代の燃え尽きが深刻化しているのか

カナダのゲルフ・ハンバー大学(University of Guelph-Humber )の専門家ニティン・デッカ氏は、その理由として3つの構造的な問題が重なっていると解説しています。

1つ目は、多くのZ世代が新型コロナウイルスの感染拡大期からその直後に就職し、職場での自然な学びや人間関係づくりが難しい状況でスタートしたことです。

先輩の働き方をそばで見たり、ちょっとした会話から学べる仕事のコツが得にくくなり、孤立感が強まりやすかった可能性があります。

2つ目は、経済的な不安定さの増加です。

大学を出れば安定した生活に近づけるという以前の期待が揺らぎ、住宅費や生活費の上昇、格差の拡大、雇用の不安定さが若い世代の将来像を曇らせています。

努力が報われる見通しが立てにくい環境は、仕事への意欲や自己効力感を削りやすい土壌になります。

3つ目は、AIとハイブリッドワークによる職場構造の変化です。

自動化が進むことで仕事の背景や意味が見えにくくなったり、出社と在宅が混ざる働き方でつながりが細切れになったりすると、若手が判断や成長のモデルを学ぶ機会が減ってしまいます。

この「つながりの弱さ」と「学びの不足」は、燃え尽きの2段階目である冷めた感覚や距離感を強めやすいと考えられます。

加えて、世代によってストレスの内容が大きく異なる点も重要です。

今回のTalker Researchの調査によれば、若い世代は仕事やお金、メンタルヘルスに悩み、中高年層では政治や身体の健康が主要なストレス要因となっています。

世代によって苦しさの種類が違うと理解すると、Z世代の早い燃え尽きが、個人の性格ではなく社会環境の変化と結びついて見えてきます。

Z世代は決して弱いわけではなく、急激に変化する社会の最前線に立たされ、他の世代よりも早い時期に大きな負荷を受けていると考えられるのです。

若者の燃え尽きは、働き方や社会の仕組みがどこで無理を生んでいるのかを示すサインでもあります。

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Z・Y世代の「燃え尽き」は平均25歳で生じる(アメリカ) (2/2)のコメント

ゲスト

微妙な時代を生きる世代ですからね。
来るかは分かりませんがAIが本格的に人間を置き換える時代になれば人間の出番は無くなりますからそういうストレスからも解放されるのでしょうけどね。

ゲスト

そんな表面的な問題じゃないと思う。多分厳しさは昔の方が上でしょ・・・。
全くなんのエビデンスもないが、世界的に精子数や出生数が減少しているのと根底は一緒なんじゃないのかという気がします。

もしくは幼少期から苦労がない人の割合が増えているのでは。
何不自由なく育ったブッダが早々に俗世を捨てたように、物質的な豊かさが原動力にならない状態が燃え尽きに見えるだけではないか。

    ゲスト

    ゆとりや初期Z辺りは
    物を欲しがらない空気でしたが、
    今の学生あたりはそうは見えません。
    普通に金欲しいって空気をまた感じます。
    苦労せず育ってるのはその通りで、
    そこから急に社会に曝されると持たないんでしょうね。仕事は昔よりだいぶ楽になってるはずなのに。Z世代が貧弱な証拠です。

    あとZ世代は見た目に異様にこだわります

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