画像
Z世代の燃え尽きが深刻なのはなぜか? / Credit:Canva
uncategorized

Z・Y世代の「燃え尽き」は平均25歳で生じる(アメリカ)

2025.12.10 06:30:37 Wednesday

「以前は仕事の意欲を保てていたのに、今では心身ともに疲弊し、やる気が出ない」と感じる燃え尽き症候群を経験する人が増えています。

最近の調査では、とくにZ世代がこれまでにない早さで限界に達している可能性が示されました。

アメリカのTalker Researchによる2,000人調査では、Z世代とY(ミレニアル)世代のストレスや燃え尽き感のピークが平均25歳とされ、一般的なピークは42歳という全体傾向と比べても異例の早さであることが示されました。

いったいどうしてZ世代は早くに燃え尽きてしまうのでしょうか。

調査の詳細は、Talker Researchの報告(2025年3月7日公開)に記されています。

Gen Z is burning out at work more than any other generation — here’s why and what can be done https://theconversation.com/gen-z-is-burning-out-at-work-more-than-any-other-generation-heres-why-and-what-can-be-done-270237 Poll: A quarter of Americans are burnt out before they’re 30 https://talkerresearch.com/poll-a-quarter-of-americans-are-burnt-out-before-theyre-30/

アメリカのZ世代とミレニアル世代の「燃え尽き」は平均25歳で生じる

燃え尽き症候群とは、仕事に期待するものと実際に求められるものの間に大きなギャップが生じたときに起こる心理的な疲弊のことです。

必要なスキルや資源が不足していたり、仕事量が多すぎたり、求められる役割が曖昧だったりすると、心身に負荷が積み重なり、慢性的な疲労が蓄積していきます。

この疲労は、仕事に距離を置きたくなるような冷めた感覚や投げやりさにつながり、さらに自分の力を信じられなくなる感覚へと進行します。

Talker Researchが2025年3月に実施した2,000人規模の調査は、Z世代とY(ミレニアル)世代の深刻な状態を明確に示しました。

調査によると、アメリカ人のおよそ4人に1人が30歳前に燃え尽きを経験していると回答しました。

そして、18〜44歳のZ世代(1990年代半ば~2010年代前半生まれ)とミレニアル世代(1981年〜1990年代半ばの生まれ)では、ストレスや燃え尽き感が最も強くなる時期が平均25歳とされています。

これは全体のピークが42歳前後という結果と比べて大きく早く、社会人としての初期段階で強い負荷に直面している可能性を示します。

またこの調査結果は、これまでにこれまでに行われた他の調査とも一致しています。

たとえば、イギリスの研究ではZ世代の燃え尽きがパンデミック後の18カ月の追跡期間で80%に達したとされました。

また11カ国・1万3,000人超の国際調査では、Z世代が83%、他の従業員が75%と、若い世代の高さが際立ったと報告されています。

カナダでもZ世代の回答者の51%が燃え尽きを感じているという調査結果があります。

では、世界中のZ世代の燃え尽きが深刻化しているのはなぜでしょうか?

次ページなぜZ世代の燃え尽きが深刻化しているのか

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

未分類のニュースuncategorized news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!