電話より“共同作業” 遠距離恋愛を支える協力プレイ

今回の研究により、オンラインゲームが遠距離恋愛中のカップルにとって仮想の「生活空間」として機能しうることが示唆されました。
離れて暮らす恋人同士でも、ゲーム内でならば日常生活のような共同作業や遊びを共有でき、高い「つながり感」が感じられる傾向が示唆されたのです。
研究者らも、遠隔地のパートナー同士がゲームで関係を保つための道具として使用していると述べています。
実際、カップルたちはデジタルゲームという既存の娯楽を創意工夫して「愛をはぐくむ場」に仕立てており、その姿はまさに現代版の逢瀬(おうせ)と言えるでしょう。
興味深いことに、現在市販されている人気ゲームの中で「遠距離カップル向け」に作られたものはほとんどありません。
二人プレイ前提のゲーム『It Takes Two』がその稀な例ですが、これは遠距離恋愛を想定した設計ではありません。
それでも恋人たちは既存のゲームに独自の意味を見出し、疑似デートや共同生活を楽しんでいました。
研究チームは、こうした知見を活かせばカップル向けゲームデザインの可能性が広がると指摘します。
例えば、二人だけの記念日イベントやペア限定の特別アイテム(お揃いの衣装など)をゲーム内に用意したり、離れていても同時に触れ合いを感じられる振動デバイスを組み込んだりすることで、よりロマンチックな仕掛けが作れるかもしれません。
実際、研究チームはゲーム中の写真や動画を簡単に保存してカップルで共有できる試作アプリ(思い出アルバム機能)を考案しており、他にもハプティクス(触覚フィードバック)技術による、たとえば「遠くからハグしているように感じられる」体験の可能性について言及しています。
遠距離恋愛カップル向けの技術開発は今まさに黎明期にあり、これから各所で研究と試作が進んでいくと考えられます。
コラム:あなたはどのタイプ?
この調査からはまた、カップルごとのゲーム利用スタイルに3種類の大きな違いがあることも見えてきました。
1つ目は「協力ガチ勢タイプ」(約46%)です。
このタイプのカップルは、「とにかく協力プレイが好き」「パートナー相手のガチ対戦は避けたい」という人たちです。
スキル差が大きいと、片方が落ち込んでしまうので、「二人で同じ方向を向いて敵と戦う」ゲームを選びがちです。
スターデューバレーの家事分担や、協力シューティングでの役割分担など、「共同作業・共同家事」がキーワードになります。
2つ目は「バランス型タイプ」(約38%)です。
基本は協力プレイが好きですが、同じゲーム内でちょっとした対戦も楽しみます。
たとえば「一緒にチームで戦いながら、味方どうしでスコアを競う」「ミニゲームやパーティゲームで軽く勝敗をつける」といったスタイルです。
このタイプは、「協力で支え合う安心感」と「たまの勝負のドキドキ」をうまく行き来しているのが特徴です。
3つ目は「対戦でイチャイチャするタイプ」(約16%)です。
ここでは1対1の軽い対戦が主役です。
お絵かきクイズやパーティゲームなどで、「相手をからかいながら勝ったり負けたりする」のを楽しみます。
彼らにとっては、勝ち負け以上に、「どれだけ相手を笑わせられたか」「どれだけ内輪ネタで盛り上がれたか」が重要です。
もしかしたら未来の世界では、「どの街に住んでいるか」よりも、「どのゲームの世界で一緒に暮らしているか」が、恋人たちにとって大事なプロフィールになっているかもしれません。
そのとき私たちは、ゲームの中の小さな畑や、スクリーンショットだらけのアルバム画面を、「遠距離恋愛が生き延びた証拠」として眺めることになるのではないでしょうか。


























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相手がいない私にはよく分からない世界が広がっていた…。