炎症とやる気の関係が見えてきた

炎症が人の「面倒くさがり度」を高めてしまうことなど本当にあるのでしょうか?
答えを得るために研究者たちは約150名の過体重・肥満の女性(BMI27以上)を対象に採血を行い体内の炎症レベルを調べました。
また同時に「労力と報酬」の決定を行う課題も行ってもらいました。
これはコンピューター上で行うゲームのようなもので、参加者は提示される食べ物の報酬に対して「ある程度の労力(握力器を決まった強さで一定時間握るなど)を払う価値があるか?」を一試合ごとに選択します。
ポイントは、労力とご褒美の大小を独立に操作することで、「食べ物が欲しい気持ち」と「手間を嫌がる気持ち」を切り分けて評価できる点です。
結果は明確でした。
まず炎症レベルが高い人ほど労力のいるオファーを避ける傾向が強いことが示されました。
具体的には、提示されたオファーの要求労力が大きくなるほど承諾率が低下するのですが、その低下幅が炎症の高い人では格段に大きかったのです。
統計的な解析では、炎症マーカーの指標(INFLAスコア)が高い被験者は、そうでない人に比べて高負荷の受け入れやすさ(オッズ)が、およそ4分の1にまで低くなることが示されていました。
つまり体内の炎症が強い人ほど、「多少ご褒美があっても、しんどいことはやりたくない」と感じて断ってしまう割合が高かったのです。
さらに脳活動にも顕著な差が見られました。
炎症レベルの高い人たちは、労力の要求が上がるときに「動機づけや意思決定に関わる脳の領域」(dmPFC)の活動がより強く活性化していたのです。
通常、人は課題の難度が上がればdmPFCが活性化しますが、炎症の高い人では同じ労力でもこの脳信号が過剰に反応していました。
言い換えれば、炎症まみれの脳では「重労働だ!」と警報を鳴らす脳の声が大きくなってしまうのかもしれません。
興味深いことに、単にBMI(肥満度)が高いこと自体は、労力回避とあまり関連を示しませんでした。
BMIが高くても炎症が低ければ、労力をかけることを惜しまない参加者がちゃんといたわけです。
さらに今回は炎症を減らす薬を使った試験も行われました。
結果、炎症を抑える薬を飲んだグループでは、飲まなかった(プラセボを服用した)グループに比べて課題で高い労力を厭わない姿勢が統計的に有意に強まりました。
炎症を沈めることで、「面倒くさいからやめておこう」という行動が減り「多少手間でもやってみようか」という方向に傾いたのです。
さらに脳の変化も観測されました。
抗炎症薬を服用したグループでは、課題時のdmPFC活動の過剰な高まりがわずかながら緩和されており、プラセボ群との差として脳の労力ストレス反応が低下する傾向が見られました。
炎症によるブレーキが、薬によって少し緩んだとも解釈できる結果です。
このように行動レベルと脳レベルの両面で一貫した変化が得られたことで、研究チームは「炎症が労力回避に与える因果的影響に対する確信が高まった」と述べています。
観察研究と介入実験の双方で得られた多角的な証拠が示すのは、まさに炎症が一因となって、人が労力を惜しみ、手軽な食事に流れがちになる可能性があるということです。

























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