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列車に乗るキングコブラ / Credit:Dikansh S. Parmar(LIB)et al., Biotropica(2026), CC BY 4.0
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キングコブラが列車で長距離移動している【インド】 (2/2)

2026.02.03 11:30:21 Tuesday

前ページ列車で旅する「キングコブラ」たち

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なぜキングコブラは列車に乗るのか

研究では、列車とキングコブラの関係を裏付ける具体的な事例も紹介されています。

2017年には、研究者自身が動物救助活動に携わる中で、列車内で発見されたキングコブラの対応に関わった経験がありました。

その後も2019年や2023年に、別の地域で列車内や窓枠にコブラがいる様子が写真付きで報告されています。

こうした直接的な記録は、列車に乗ったキングコブラが実際に存在することを示しています。

キングコブラが列車に乗ってしまう理由として研究チームが挙げているのは、偶発的な侵入です。

貨物列車や線路周辺には、保線資材の隙間や日陰が多く、ネズミなどの小動物も集まりやすい環境があります。

ヘビにとっては、隠れ場所と餌を同時に得られる場所であり、気づかないうちに列車に入り込むこともあるでしょう。

当然、そのまま列車が発車すれば、数十キロから100キロ以上離れた場所まで短時間で運ばれてしまいます。

研究者たちは、このような人間の輸送手段による偶発的な移動は、キングコブラに限った現象ではないとも指摘しています。

過去には、別の種類のヘビが物流や植物輸送に紛れて、本来の分布域から大きく離れた場所で見つかった例も報告されています。

今回の研究は、鉄道が単なる移動の障害ではなく、生物を意図せず結びつける高速輸送路になり得ることを示しました。

この現象は、ヘビにとっても人間にとっても深刻な問題を含んでいます。

キングコブラは特定の環境に適応した生き物であり、不適な土地では生き延びにくく、人の恐怖心から殺されてしまう危険も高まります。

一方で、人間側にとっても、列車内や市街地で突然キングコブラと遭遇することは大きなリスクです。

キングコブラに噛まれると15分以内で命を失うことさえあるのです。

研究チームは、今回の結果をもとに、鉄道関係者や動物救助団体、地域住民が連携して対策を進める必要性を訴えています。

キングコブラが列車に乗ったという一見奇妙な出来事は、人間のインフラが自然界に及ぼす影響を改めて考えさせる事例だと言えるでしょう。

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キングコブラが列車で長距離移動している【インド】 (2/2)のコメント

ゲスト

キングコブラ乗り鉄説。
鳩やカラスですらなかなか列車の車内には入ってくれないのに…。

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