ナルシシズムと「受動的攻撃行動」の関係
心理学では以前から、ナルシシズム傾向の高い人は、拒絶や批判に対して強い怒りを感じやすいことが知られてきました。
ただし、その怒りが、いつも大声での攻撃やあからさまなケンカとして出てくるわけではありません。
もっと分かりにくい、遠回しな形で表れる場合があります。
これが「受動的攻撃」と呼ばれる行動です。
今回の研究では、この受動的攻撃を一つのまとまりとして見るのではなく、次の三つに分けて調べました。
一つ目は、相手の恥ずかしい過去や不利な情報を意図的に暴露する「批判の誘発」です。
二つ目は、無視やサイレント・トリートメントなどによる「他者の排斥」です。
三つ目は、協力するふりをしながら裏で足を引っ張る「妨害行為」です。
研究チームは、オンライン調査に参加した219人の成人を対象に、ナルシシズム傾向、過去半年間にどの程度「無視された」「排除された」と感じたか、そしてこれら三種類の受動的攻撃行動をどのくらい行うかを質問しました。
分析の結果、まず分かったのは、ナルシシズム傾向が高い人ほど、こうした受動的攻撃行動を取りやすい傾向があるという点です。
ただし、ここで重要なのは「すべての受動的攻撃が同じように増えるわけではない」ということです。
「無視された」「仲間外れにされた」という感覚が強いときに特にどの行動が出やすくなるのか、次項で見ていきましょう。
























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