繰り返し考えた人ほど、関連記憶が自然に浮かんだ
その後、参加者は単純な注意課題に取り組みました。
縦線が出たら「はい」と答えるという退屈な作業です。このような低負荷の課題は、心がさまよいやすく、不随意記憶が生じやすいことが知られています。
課題中、もし突然記憶や具体的な思考が浮かんだら、その都度記録するよう指示されました。
スライドの中には「食べ物を買う」「夕食を作る」など、食べ物に関連する言葉も含まれていました。
結果は明確でした。
事前に食べ物について繰り返し考えていたグループは、統制群よりも有意に多く、食べ物関連の不随意記憶を報告しました。
これは、研究者が「先占プライミング(preoccupation priming)」と呼ぶ現象を支持するものです。
特定のテーマを反復して考えると、そのテーマに関連する記憶ネットワークが活性化し、無意識のうちに取り出されやすくなるのです。
さらに興味深いことに、反復思考群は食べ物以外も含めた「記憶の総数」も多く報告しました。
研究者はこれを「副次的プライミング」と説明しています。
ひとつの記憶ネットワークが活性化すると、その周辺の関連記憶にも波及効果が広がる可能性があるのです。
一方で、「記憶ではない単なる思考」の数には両群で差がありませんでした。
つまり、単に考え事が増えたわけではなく、自伝的記憶システムが特異的に活性化されたと考えられます。
この研究は、私たちの日々の思考習慣が、どのように「思い出の風景」を形作っているかを示しています。
私たちは、思い出に振り回されているようでいて、実は「何を繰り返し考えるか」によって、思い出の出現確率を静かに変えているのかもしれません。



























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どうりで普段は鈍臭くて本当に重要な課題には頭の回転が悪いのに、自分にとってネガティブな内容を思い浮かべた瞬間、突然頭が冴えて嫌な連想が止まらなくなるわけですね。
無駄に悩むのに特化した脳みそなんて嫌だな、、、