人は平均9~11個の秘密を抱えており、凹んでいる時に脳裏をよぎりやすい
人は平均9~11個の秘密を抱えており、凹んでいる時に脳裏をよぎりやすい / Credit:Canva
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人は平均9~11個の秘密を抱えており、凹んでいる時に脳裏をよぎりやすい (3/3)

2026.03.02 20:30:22 Monday

前ページ気分が凹んでいると秘密が脳裏をよぎり、秘密が脳裏をよぎると気分が凹む

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悪循環をほどくカギは“勝手に浮かぶ考え”との付き合い方

悪循環をほどくカギは“勝手に浮かぶ考え”との付き合い方
悪循環をほどくカギは“勝手に浮かぶ考え”との付き合い方 / Credit:Canva

今回の研究から見えてきたのは、「どんな秘密を持っているか」だけではなく、「その秘密がどんなタイミングで、どんなふうに頭に浮かんでくるか」が、私たちの気分にとってとても大事だ、ということです。

研究チームは、秘密についての思考には大きく2種類あると整理します。ひとつは、勉強中や仕事中にふと割り込んでくる意図しないもの。

もうひとつは、あえて時間をとって、秘密の意味や将来のことを考えようとする意図的な思考です。

今回の結果は自分の意思とは関係なく、ふと勝手に思い出してしまうタイプの秘密が、今の気分だけでなく、2時間後くらいの気分まで悪くなりやすい、というパターンがくり返し見られました。

では逆に、なぜ凹んでいるときに秘密が意図せず脳裏をよぎりやすいのでしょうか?

心理学では、人間の脳は「いまの気分に合った記憶」を呼び出しやすい、という性質を持っていると考えられています。

うれしい気分のときは、自然と楽しかった思い出や、うまくいった体験を思い出しやすく、逆に落ち込んでいるときには、失敗したことや恥ずかしかったことを思い出しやすくなります。

これを専門的には「気分一致効果」と呼びます。

だから、もともと気分が落ちているときには、その気分と「色」が似ている秘密の記憶が、心の中の棚からスッと引き出されやすくなるのかもしれません。

研究者の一人は「私たちは、望んでいないときに秘密を思い出してしまい、そのたびにさらに悪い気分になる悪循環に陥っているようです」と述べています。

もちろん、この研究にも限界があります。

まず、対象はイギリスとオーストラリアの成人にかぎられており、日本をふくむ他の国でも同じ結果になる保証はありません。

それでも秘密について、「考えるのが意図的かそうでないか」「どんな内容を考えているか」「今と2時間後の気分」がどうつながっているのかを、日記とスマホを使って、ふだんの暮らしの中でていねいに追いかけたデータは、今後、「どうすれば秘密との付き合い方をラクにできるか」という研究の出発点になるでしょう。

著者たちは、秘密についての意味づけを少しちがう角度から考えなおす「認知的再評価(ものの見方を意識して変えなおす考え方)」のようなアプローチが、今後検討すべきひとつの方法になりうると書いています。

もし今度、脳内に秘密が意図せず頻繁に浮かぶことがあったら、悪循環を断つために、自分の秘密の見方を考え直すといいかもしれません。

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