AIの「ダイエットプラン」に問題があったのはなぜ?
研究チームがさらに詳しく分析したところ、AIの食事プランにははっきりした特徴がありました。
大きな問題は、まず総エネルギー量が足りないことです。
そのうえで、炭水化物が少なく、脂質とタンパク質が多いという栄養バランスの偏りも見つかりました。
管理栄養士が作成した基準食では、1日のエネルギーの約44%から46%が炭水化物から摂られていました。
これは成長期の若者に適した、ガイドラインに沿ったバランスです。
しかしAIが作成した食事プランでは、この割合が32%から36%程度まで下がっていました。
炭水化物の量に換算すると、1日あたり約115グラム不足していたことになります。
その一方で、タンパク質は平均で約20グラム多く、脂質の割合も40%を超えていました。
つまりAIの食事プランは、低炭水化物・高脂質・高タンパクに偏っていたのです。
論文では、こうした傾向の背景として、AIがインターネット上で広く出回っている低糖質やケトジェニック系の減量情報の影響を受けている可能性が指摘されています。
しかし成長期の青少年にとって、このような食事バランスは適切とは言えません。
炭水化物は成長期の体にとって重要なエネルギー源であり、不足が続けば発達や日常の活動に影響するおそれがあります。
また、炭水化物が減ると食物繊維の摂取も減りやすくなり、腸内環境への影響も心配されます。
研究者たちは、こうした食事を長く続ければ、成長、骨の発達、認知発達、代謝の健康に悪影響が及ぶ可能性があると指摘しています。
さらに重要なのは、特定の1つのAIだけが大きく外したのではなく、複数のモデルで似たような偏りが見られた点です。
つまり、現在のAIが「栄養アドバイスを構築する仕組み」自体に問題があるのかもしれません。
研究チームは、AIは健康教育や一般的な情報提供には役立つ可能性があるものの、青少年の食事管理のような重要な分野では専門家の代わりにならないと結論づけています。



























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