翼竜の歯に見えた「奇妙な構造」の正体
問題の化石は、ブラジル北東部アラリペ地域の約1億1000万年前(白亜紀前期)の地層から発見され、「バキリブ・ワリザ(Bakiribu waridza)」と名付けられました。
当初の研究では、この標本は
・細長い歯が密集した顎(あご)の断片
・しかも2体分の翼竜が混ざったもの
・さらに恐竜が吐き出した“吐瀉物化石(レガージタライト)”
と解釈されていました。
確かに、翼竜の中には細かい歯を持つ種類も知られており、この奇妙な構造は一見するとそれらとよく似ていたのです。
しかし、後に詳細な分析が行われると、いくつもの違和感が浮かび上がりました。
まず、この「歯」には歯に必須の構造がありませんでした。
通常の歯には、エナメル質や象牙質といった特徴がありますが、バキリブにはそれらが見られなかったのです。
【魚と再解釈された化石の実際の画像がこちら】
さらに重要なのは、歯の並び方です。
翼竜の歯は左右対称に並ぶのが基本ですが、この標本ではその規則性が確認できませんでした。
つまり、「歯のように見えるが、歯ではない」構造だったのです。
では、それは何だったのでしょうか。

























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