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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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「目を閉じると音がよく聞こえる」は本当か、検証した結果… (2/2)

2026.04.24 06:30:12 Friday

前ページ目を閉じると本当に聞こえやすくなるのか?

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脳が「音を削ってしまう」という逆効果

チームは、この現象の原因を探るため、参加者の活動を脳波測定で記録しました。

その結果、目を閉じると脳が「神経臨界状態」と呼ばれる状態に近づき、外界からの情報を強く選別する傾向があることが分かりました。

これは一見すると効率的に思えますが、問題はその“選別の強さ”にあります。

騒音環境では、脳は目的の音と背景ノイズを切り分ける必要があります。

しかし目を閉じることで内側に注意が向きすぎると、このフィルタリングが過剰になり、雑音だけでなく目的の音までも一緒に削ぎ落としてしまうのです。

一方、視覚情報がある場合は状況が異なります。

特に音と一致する映像があると、脳は外界の情報にしっかりと結びつき、聴覚の処理を補助します。

つまり「見ること」が「聞くこと」を助けるのです。

研究者は、この結果について、騒がしい環境では視覚が聴覚の“足場”となり、外界とのつながりを保つ役割を果たしていると説明しています。

なお、この結果はあくまで騒音環境におけるものです。

静かな場所では、これまでの研究通り、目を閉じることで聴覚への集中が高まり、音を拾いやすくなる可能性は十分にあります。

私たちは「目を閉じて集中する」を誤解している?

今回の研究は、「目を閉じれば集中できる」という直感が、状況によっては裏目に出ることを示しました。

特に現代社会のように騒音があふれる環境では、むしろ目を開けて外界とつながることが、音を正確に捉える助けになる可能性があります。

私たちは集中するとき、つい“内側に入り込む”ことを選びがちです。

しかし脳にとっては、外の世界とつながり続けることこそが、情報を正しく捉えるための鍵なのかもしれません。

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