音楽を「音符の地図」にすると、ジャンルごとの差が見えてきた
かつて音楽は、教会や宮廷、劇場、地域の集まりなど、その場で演奏され、その場で聴かれるものでした。
作曲や演奏も、専門的な訓練を受けた人々が担う部分が大きく、作品は特定の文化や制度の中で育まれてきたのです。
しかし録音技術が広がると、音楽は場所や時間から少しずつ解き放たれます。
レコードやカセットテープ、さらにデジタル配信やストリーミングサービスによって、音楽は以前よりはるかに多くの人へ届くようになり、制作に関わる人の層も広がりました。
研究チームは、こうした環境の変化とともに、音楽の構造そのものにも長期的な変化が起きているのではないかと考え、分析することにしました。
今回の研究では、音声そのものではなく、2万曲以上のMIDIデータが使われています。
MIDIとは、音の波形を記録したものではなく、「どの音が、いつ、どれくらい鳴ったか」を記録するデジタルの楽譜のようなデータです。
そのため、歌声の質感やギターの音色、録音の厚みなどは直接扱えません。
一方で、音符の並びや移動パターンを大量に比較するには適しています。
また研究チームは、曲の中に出てくる音符を「点」として扱いました。
そして、ある音符の次に別の音符が鳴った場合、その2つの点を「線」でつなぎました。
さらに、同じ音符の移動が何度も起きるほど、その線には大きな「重み」が与えられます。
つまり一曲ごとに、「音がどの道を通って進んでいくのか」を示す地図を作ったのです。

例えば、ある曲が限られた音の往復を何度も繰り返していれば、その地図には太い道が少数だけ目立つことになります。
反対に、多くの音の組み合わせを使いながら進む曲では、地図の中に多様な道筋が広がります。
この分析によってまず見えてきたのは、ジャンルごとの違いでした。
クラシックとジャズは、他のジャンルに比べて、音符の移動が少数のパターンに偏りにくく、旋律や和声の経路に多様性がある傾向を示しました。
一方、ポップ、ロック、電子音楽、ヒップホップなど、比較的新しい大衆音楽系のジャンルでは、同じ音符の移動が繰り返されやすい傾向が見られました。
特に、ある音から別の音へ行き、また元の音へ戻るような「往復」のパターンが多いことも示されています。
では、こうした違いは単なるジャンル差で収まっているのでしょうか。
研究は、西洋音楽そのものが時代とともに変化していることを示しました。



























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