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在宅勤務が原因で「別れ」を考えるカップルの特徴とは / Credit:Canva
psychology

「在宅勤務」で”別れ”を考えるカップルの特徴とは (2/2)

2026.07.03 11:30:09 Friday

前ページ在宅勤務で問題になる「仕事と家庭の境界線」

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“2人とも分けたい”カップルほど在宅勤務で苦しくなる

まず重要なのは、「境界線の好みが合わないカップルは必ず危ない」とは言えなかった点です。

研究1では、好みの不一致そのものが平均的に仕事家庭葛藤を高めるという仮説は支持されませんでした。

さらに在宅勤務が多い場合、男性では好みの不一致が葛藤を高めた一方、女性では逆に葛藤を低めるという予想外の結果も見られました。

研究チームは可能性の一つとして、女性がパートナーの異なる境界管理のやり方を参考にしているのかもしれないと考察しています。

ただし、これは今回のデータから確定できる説明ではなく、今後の検証が必要です。

一方で、より一貫していたのは、2人とも「仕事と家庭はきっちり分けたい」と考えるカップルの結果です。

高い在宅勤務強度のもとでは、男女ともに、2人そろって分離志向が高いほど、仕事が家庭生活を邪魔するストレスが高まっていました。

これは一見すると意外です。

価値観が一致しているならうまくいきそうですが、在宅勤務では家そのものが仕事場になります。

そのため、2人とも「家に仕事を入れたくない」と強く思っていると、自宅に仕事用スペースを作ること、仕事の電話を家ですること、家庭時間に仕事が割り込むことが、より大きなストレスになりやすいのです。

そして、このストレスは孤独感と関係していました。

大規模な研究2では、本人の仕事家庭葛藤が本人の孤独感を高めるだけでなく、パートナーの孤独感にも小さいながら有意に関連していました。

さらに孤独感が高いほど、1年後に別居や離婚を真剣に提案する可能性も高まっていました。

もちろん、この研究は完全な実験ではないため、在宅勤務が直接破局を引き起こすと断定することはできません。

また対象はドイツのカップルであり、文化差やコロナ禍特有のストレスも考慮する必要があります。

それでもこの研究は、在宅勤務を「良いか悪いか」ではなく、「誰にとって、どんな条件でうまくいくのか」と考える必要があることを示しています。

在宅勤務で関係を守る鍵は、家で働く時間そのものよりも、2人で仕事と家庭の境界線をどう引くかにあるのかもしれません。

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