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131億年前に輝いた「最古の超巨大ブラックホール」を発見 (2/2)

2026.07.08 17:00:19 Wednesday

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宇宙初期に「超巨大ブラックホール」が存在できた謎

今回の発見によって、「宇宙初期にも超巨大ブラックホールがあった」という事実は、より強く示されました。

しかし、それは同時に「では、どうやってそんなに早く巨大化したのか」という疑問をさらに大きくします。

ブラックホールは、周囲のガスを飲み込んだり、他のブラックホールと衝突・合体したりすることで成長すると考えられています。

しかし、宇宙誕生からわずか数億年という短い期間で、太陽の10億倍級の質量にまで成長するには、かなり効率的な成長過程が必要になります。

最初から比較的大きなブラックホールの「種」が生まれていたのかもしれません。

あるいは、初期宇宙ではガスが非常に豊富で、ブラックホールが現在よりも急速に成長しやすい環境だったのかもしれません。

また、銀河の形成とブラックホールの成長が、私たちが考えている以上に早い段階から深く結びついていた可能性もあります。

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発見されたクエーサーのうちの15個の画像。クエーサーは各画像の中心にある。赤文字で示された2天体が最遠方の記録を更新/ Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by the Euclid Science Ground Segment and Antoine Basset (CNES)

今回の31個の天体の新発見は、こうした仮説を検証するための貴重な観測材料になります。

これまで数が少なかった赤方偏移7以上のクエーサーが増えたことで、最古級のブラックホールを「珍しい例外」として見るだけでなく、集団として調べる道が開けてきたのです。

今後、さらに遠く、さらに古いクエーサーが見つかれば、宇宙で最初の巨大ブラックホールがいつ現れたのかに、より近づける可能性があります。

宇宙の始まりからわずか数億年後に輝いていたクエーサーは、遠い過去から届いた光の化石です。

その光を読み解くことは、宇宙が銀河を作り、星を作り、そして巨大ブラックホールを育ててきた歴史を読み解くことでもあります。

今回の発見は、宇宙の夜明けに開いた小さな窓です。

その先には、まだ私たちが知らない巨大ブラックホール誕生の物語が広がっています。

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