約89%では半年の間に自尊心が上向いた
分析すると、参加者の自尊心は4つのパターンに分けられました。
36.4%は中程度の自尊心から上昇し、26.8%は低い状態から上昇、25.6%はもともと高い状態からさらにわずかに上昇しました。
この3グループを合わせると88.8%になります。
つまり約89%の人が、出発点の違いはあっても、約6カ月の間に自尊心が上向くパターンを示したのです。
研究者たちは、この共通した動きには、ネガティブな出来事に少しずつ慣れ、新しい状況へ適応していく過程が関係している可能性を指摘しています。
大きな失敗や喪失を経験した直後には、その状態が永遠に続くように感じられるかもしれません。
しかし少なくとも今回のデータを見る限り、多くの人では自分自身への評価が時間とともに徐々に持ち直していました。
一方、残る11.2%では、調査開始時から自尊心が非常に低く、その後も有意な上昇が確認されませんでした。
ただし重要なのは、この研究では出来事が起きる「前」の自尊心を測定していないことです。
そのため、この11.2%が出来事によって自尊心を大きく失ったのか、それ以前から低かったのかは区別できません。
したがって、「つらい出来事で自尊心が下がった人の89%が元通りになった」という意味ではありません。
正確には、ネガティブな出来事を経験した人をその後約6カ月追跡すると、約89%が自尊心の上昇するパターンに分類されたという結果です。
































