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なぜ「分解されて消える電池」が必要なのか

MITのジョバンニ・トラベルソ教授らは、これまでにも体の中で働くカプセルを数多く作ってきました。
体の状態(バイタルサイン)を見守るもの、薬を届けるもの、オピオイドという薬の過剰摂取を見つけるものなどです。
電源が要る機器には、外から無線で電気を送ったり、胃腸の中で電気を取り出したり、小さなボタン電池を積んだりしてきました。
ボタン電池の中には、リチウムや酸化銀などの金属が入っています。
電池を守る膜に、胃腸を通る途中で傷が付けば、内蔵を傷つける危険につながります。
そのためふつうの電池は、中身が周りの組織に漏れ出さないよう、しっかり密封しておく必要があります。
しかも、電池はかさばります。
研究に加わっていないメリーランド大学のレザ・ゴドシ教授は「電池は飲み込む機器の中で、いちばん場所を取る部品だ」と話しています。
機器が要らなくなった後、ふつうの電池を体から取り出すために手術が必要になる場合もあります。
飲み込んだ後に体の中で分解される電池なら、こうした悩みを小さくできる可能性があります。
そこで研究チームは、少量なら人が口にしても比較的安全とされるマグネシウムと三酸化モリブデンに目をつけました。
では、この材料と「紙」から、どうやって電気を生み出し、分解されるタイミングまで決めているのでしょうか?



























