SNSで投資を学ぶ人の自信と実力は釣り合っていたのか?

まずは、参加者がどこから投資の情報を得ているのかを見てみましょう。
投資の情報集めにSNSを使っていると答えた人は4人に1人以上、どの株に投資するかを決める時にSNSを頼りにしている人はおよそ5人に1人でした。
一方で、新聞やテレビなどの従来のメディアから投資の情報を得ている人は、75%近くにのぼりました。
そして肝心の「自信」と「実力」の関係を分析したところ、情報源によってはっきりとした違いが見えてきました。
投資先選びをSNSに頼っている人は、自分の投資の知識に強い自信を持っている傾向にありました。
ところがその人たちは、問題で測った実際の知識が低い傾向にあり、会社の株や空売りといった基本的なテーマの問題に苦戦していたのです。
つまりSNSに頼る人たちでは、「自分は分かっている」という感覚と実際の理解の間にずれが見られたわけです。
これとは対照的に、新聞や雑誌、テレビ、ラジオといった従来のメディアを使う人は、自信と実際の知識のどちらも高い傾向にありました。
従来のメディアの利用者は、自分は分かっていると感じていて、実際にも分かっていたのです。
研究の責任著者で、ファイナンシャル・プランニングや消費者経済学を専門とするスワーン・チャタジー教授は「基本的に、人々がSNSを使っていると、自信は高まるけれど本当の知識は高まらないということが分かりました」と述べています。
筆頭著者で同大学の博士課程の学生であるシャオユアン・スン氏も「SNSから投資の情報を得ているなら、おそらく深いところまでは分かっておらず、仕組みも知らず、その投資商品が自分に合っているかを確かめることもできないでしょう」と話しています。
違いが見られたのは、知識だけではありませんでした。
投資の情報集めにSNSを使うことも、従来のメディアを使うことも、どちらも売買の頻度の高さと結びついていました。
その中でも、SNSで情報を集める人は、従来のメディアを好む人に比べて売買の回数が多い傾向にありました。
さらに研究チームは「媒介分析」(ある要因と結果の間に入って両者をつなぐ要因を調べる手法)を使い、SNSの利用と売買の多さの関係に、実際の知識がどう関わっているのかも調べました。
その結果、実際の知識が、SNSの利用と売買の頻度の関係を負の向きで媒介していることが報告されています。






















