マンジャロの次世代候補、最高用量で「体重25%減」
マンジャロの次世代候補、最高用量で「体重25%減」 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
medical

マンジャロの次世代候補、最高用量で「体重25%減」

2026.10.06 08:00:00 Tuesday

「ダイエットは明日から」と言い続けて、気づけばカレンダーが1枚めくれていることもあります。

そんな体重の悩みに、「週に1回の注射」で挑む新しい薬の研究が進んでいます。

薬の名前は「レタトルチド」で、海外のニュースでは「オゼンピックのライバル」とも紹介されています。

日本での知名度はマンジャロのほうが高く、オゼンピックよりもマンジャロのほうが少し強力な薬です。

今回、肥満の大人2339人が参加し、80週間にわたって行われた大規模な試験の結果が医学誌に発表されました。

では、週に1回の注射に割り振られた人たちの体重は、いったいどれくらい減ったのでしょうか。

研究の詳細は、2026年9月29日付で学術誌『New England Journal of Medicine』に掲載されました。

Retatrutide, a Triple Hormone Receptor Agonist, for Treatment of Obesity (New England Journal of Medicine) https://doi.org/10.1056/nejmoa2604169
Retatrutide, a Triple Hormone Receptor Agonist, for Treatment of Obesity https://doi.org/10.1056/nejmoa2604169

3つのホルモンに働く「週1回の注射」とは

3つのホルモンに働く「週1回の注射」とは
3つのホルモンに働く「週1回の注射」とは / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

レタトルチドは、ホルモン(体の中で信号を伝える物質)の受容体(ホルモンを受け取る受け口)に働きかける薬です。

大きな特徴は、その受け口を1つではなく、3つ同時に狙っている点です。

狙う相手は、GLP-1、GIP、グルカゴンという3種類のホルモンの受容体です。

そのため論文では、この薬を「トリプル作動薬(3つの受容体を働かせる薬)」と呼んでいます。

今回の試験は「第3相試験」(薬が承認される前に、多くの人で効き目と安全性を確かめる段階)と呼ばれる、人を対象にした臨床試験です。

対象は、肥満があり、糖尿病はない大人たちでした。

参加者は、4mg、9mg、12mgのいずれかのレタトルチドか、プラセボ(有効成分の入っていない偽の薬)に、くじ引きのような方法で振り分けられました。

そして週に1回、皮膚の下へ注射する計画で、期間は80週間と定められました。

参加者も研究者も、誰が本物の薬を使っているのか分からない「二重盲検」という方式です。

研究チームが中心に据えたのは、9mgと12mgのグループを、それぞれプラセボと比べた結果です。

体重の変化に加えて、ひざと睡眠の悩みを抱える人たちの変化も調べられました。

参加者のうち574人は変形性膝関節症(ひざの関節の病気)があり、ひざの痛みの点数(1〜10点で、高いほど痛い)の変化を見ています。

また243人は閉塞性睡眠時無呼吸(眠っている間に呼吸が止まったり弱まったりする状態)があり、そうした出来事が1時間に何回起こるかを調べました。

果たして80週間後、参加者の体重はどれほど変わっていたのでしょうか。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(減量薬で減った体重は「2年以内」に元に戻ると判明)

次ページ週1回の注射で、体重はどこまで減ったのか?

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

医療のニュースmedical news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!