腸と口の細菌から「サイコパスらしさ」を探る

サイコパスとは、感情の冷たさや衝動的なふるまい、社会のルールを破りやすい傾向などを特徴とする性格のとらえ方です。
臨床の場では人口の約1%に見られるとされますが、その体のしくみはよく分かっていません。
一方で、私たちの体には何兆もの微生物がすみ、化学信号やホルモン、免疫の反応を通じて脳とやりとりしています。
このつながりは「腸脳相関」と呼ばれ、これまでにうつや不安との関わりが報告されてきました。
しかし、サイコパス的な特性との関係は、まだ調べられていませんでした。
研究チームは、ポルトガルの一般の大人200人に協力してもらいました。
腸の細菌を大きく変えてしまう抗生物質を、過去3か月以内に飲んだ人は除いています。
参加者にはアンケートに答えてもらい、サイコパス的な特性、共感(他人の気持ちを理解し分かち合う力)、不安の強さを測りました。
サイコパスの点数は、人を操る傾向、感情の冷淡さ、行き当たりばったりの生活、反社会的なふるまいの4つの面から測られます。
測ったのは診断がつくほどの状態ではなく、ふつうの人が持つ「サイコパスらしさ」の度合いです。
さらに便・唾液・血液を集め、DNAを読み取る技術で腸と口にどんな細菌がいるかを調べました。
あわせて、体や細菌が食べ物を分解したときに残る小さな分子(代謝物)も分析しています。























