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中国初のSF超大作『The Wandering Earth』が発表!中国SF映画界の命運を左右する? (2/2)

2018.11.08 Thursday

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中国SF映画の行く末を左右する超大作

現在中国では、グローバルな規模で映画産業が重要な位置を占めてきています。アメリカ映画の興行的成功には、「中国人の客層が鍵を握っている」といわれるほどで、『アイアンマン3』などの大作映画は、中国のため特別に追加シーンが設けられています。

そして、中国が総力を挙げて製作された本作の『The Wandering Earth(さまよえる地球)』も、アメリカ版『インターステラー』といわれているほど大きな期待が寄せられています。

中国のSF作家で映画脚本家のアンナ・ウー氏は、SF映画は「中国における新たなチャレンジ」であると指摘。今までSF映画は高度な特殊効果の技術を要し、また興行的成功を見込むために莫大な資金をつぎ込む必要があったため、映画関係者は製作を渋ってきました。

しかし最近、中国国内でSFへの需要が高まりつつあります。経済が発達するにつれて、裕福になりつつも忙しさに追われ、以前よりストレスを感じるようになった中国の人々。ウー氏は、この中国の現状が、「現実逃避としてのSF」というジャンルへの環境を整わせつつあるのだと述べています。

またウー氏は、今回の『The Wandering Earth(さまよう地球)』に大いに期待している一方で、懸念もしているとのこと。というのも、本作の劇場興行収入の成功いかんで、中国SF映画の将来も大きく左右されるからです。

飛行船に乗って地球を脱出というような話はこれまでにもありましたが、今回は地球まるごと太陽系を脱出するという大胆なSF的発想で、これぞまさしく「宇宙船地球号」の名にふさわしいでしょう。劇場公開は、来年の2月に予定されています。SF好きな方もそうでない方にも、中国のSF映画の命運を握る必見の1本となりそうです。

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/16449

via: theverge / translated & text by くらのすけ

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