水面のミステリーサークルとでも言うべきでしょうか。
アメリカ北東部メーン州のプレサンプスコット川に、巨大な「円盤状の氷」が出現しました。円盤の直径は330フィート(約100メートル)にものぼり、反時計回りに回転運動を続けているとのことです。
Drone video shows a huge, almost perfectly-shaped ice disk floating in the Presumpscot River in Westbrook, Maine.
The mass of ice that resembles a moon slowly rotates as currents pass in the river. https://t.co/mXFIzBGSxe pic.twitter.com/abu6ul8Rg0
— ABC News (@ABC) 2019年1月16日
ドローンの映像から、そのゆっくりとした回転が確認できます。地元ウエストブルックの公式フェイスブックでは、このニュースを「まるで月がウエストブルックに降りてきたようだ!」とのコメントを添えて紹介しています。
専門家は、川の流れによってできた大きな渦が氷をキャッチすることで、このような巨大な円形ができあがったと述べています。また、円盤がこんなにもキレイで「完璧な円」に近い理由については、円盤内部の氷に秘密があるとのこと。
もし円盤内部の氷がバラバラのピースであれば、単にそれらは渦をたどるだけであり、「だ円」や「卵型」のような形になってしまうでしょう。しかし、内部の氷はゆっくりと凍って「1つのプレート」になったため、上流から流れてくる氷がプレートに加えられることで、「完璧な円」に近い氷ができあがったと考えられているのです。
これほど巨大ではありませんが、2013年11月には、同様の氷の渦がノースダコタ州のシェイエン川で発生しています。専門家によれば、こうした現象は条件が整いさえすれば、時おり確認できるものであるとのこと。そして、今回の円盤ができた川にも当てはまるように、川に渦を作り出すような「湾曲部」の存在が条件であるといえるようです。
現地の週末の天気予報は「雪」。この美しい水面の月がさらに巨大化することもあるのでしょうか…?週末を楽しみにしておきましょう。