これはドラゴンが火を吹いているようにしか見えない…。
巨大なグリーンのドラゴンが、アイスランドの空に降臨しました。これはもしや、『ゲーム・オブ・スローンズ』がファイナル・シーズンに向けて予算を追加したのか、あるいは太陽が地球の大気圏に向けて荷電粒子を集中砲火したのでしょうか?
通常のオーロラであることに違いはないが…
誰もがこの光景を何か特殊な超常現象だと願っていましたが、しかし空気の読めないNASAは、この原因を単なる「太陽活動によるもの」とバラしてしまいました(当然ですが…)。とりあえず通常のオーロラであることに違いはないようです。
このようなオーロラは、太陽における多くの磁場のラインが絡み合ってバーストし、黒点を作り出すことによって発生するものです。そして荷電粒子が黒点から吹き出し、太陽風に乗ることで宇宙空間へと舞い上がります。
もし地球がその領域に入っていた場合、荷電粒子は地球の磁場とぶつかり、大気圏を突き抜けて極へと向かいます。その道の途中で、荷電粒子は酸素分子や窒素分子をはじめとした物質と相互作用を起こすことでまばゆい光を放ち、私たちのよく知るオーロラを形成するのです。
オーロラ自体は珍しい現象ではありませんが、NASAはこのアイスランドのドラゴンが発生したタイミングについては珍しいとしています。というのも、2月は太陽上の黒点の発生が確認されていなかったのです。