なんと「作者」が登場!しかも国が大切に保存…?
この発見は当時、スコットランドでも大々的に報道され、今後の展開が期待されているところでしたが、調査は思わぬ形で終了。なんと、このストーン・サークルを建造したという張本人が現れたのです。その人物は、以前にその農場を所有していたという男性でした。
彼は、もちろん過去からタイムスリップしてきたのではなく、土地を持っていた1990年代に自らの手で造り上げたのだといいます。なんともがっかり案件なため、すぐさま取り壊すかと思えばそうでもないようです。
アバディーンシャーの評議会の歴史環境記録担当官のニール・アッカーマン氏は「ストーンサークルがニセモノだったのは非常に残念だが、今後も大切に保存していく」と報道陣に公言。
というのも、古代の遺物でなかったとしても、すでにこのストーンサークルはアバディーンシャーの大きな話題となりつつあるため、観光客などの誘致にも役立つと期待されているとのこと。つくった本人は、今頃ほっと胸を撫で下ろしていることでしょう。
焦らずとも、「アバディーンシャー・ストーンサークル」が残り続ければ、他のストーンヘンジ同様自ずと歴史的価値は生まれてくるでしょう。ただ、現代人が造ったストーン・サークルとして、ある意味歴史上もっともユニークなストーンサークルになったのは、間違いありません。