■MITの4足歩行”チーター”ロボットが宙返りに成功
■4足歩行ロボット界における世界初の快挙
■動物の模倣には余地がある
4本足のロボットによる宙返りが世界で初めて成功しました。これまで4本足のロボットと言えばボストン・ダイナミクス社のBigDogなどが有名でしたが、今回成功したのはMIT(マサチューセッツ工科大学)のMini Cheetahというロボットです。
Mini Cheetah
一方元祖4足歩行ロボットBigDogは……
9キログラムのボディから生み出される宙返り
Mini CheetahはMITで開発された研究用の無線操縦4足歩行ロボットで、以前から開発されてきたCheetahシリーズの最新型です。Biomimetic Robotics Laboratoryが生み出してきたこのシリーズは、名前の通りチーターを模倣して作られており、視覚でなく足元の触覚を頼りに歩く技術を開発してきました。
前作Cheetah3は、40キログラムという中型犬〜大型犬くらいの重さの中に、小型の自動車並のモーターを搭載。しかし開発者のSangbae Kim教授は「こんな”獣”を外に出すのは危ない」と判断し、従来の1/4以下の9キログラムという軽さである「Mini Cheetah」を開発しました。
Mini Cheetahが宙返りを披露したのは、MITの新校舎建設のセレモニーでのこと。この新校舎はMITのあらゆる学部へコンピューターサイエンスを導入するためのプロジェクトでできたもので、遺伝学から政治学まで幅広く取り扱おう野心的なプロジェクトです。
もちろんロボット工学もその中に含まれています。お祝いとして行った宙返りは見事成功。会場の関心を集めるような刺激的な出し物になったようです。