「スコッティ」は百戦錬磨のご長寿ダイナソー
研究主任のパーソンズ氏によると、「Tレックスには、ヒョロッとしたほっそり体型もいれば、肉づきのいいガッチリ体型もいる」とのこと。今回のスコッティは、キング・オブ・ガッチリの称号にふさわしいでしょう。
スコッティはかなり長生きで、推定で30歳には達していたことが分かっています。Tレックスは、比較的早熟で死ぬのも早く、20歳に達していれば長生きな方です。また、文字通り「弱肉強食」の世界ですから、健康体でも長く生き残るのは至難の業です。
長生きしたスコッティの骨にも、他の恐竜と戦った傷跡が無数に残されており、肋骨が折れていたり、尾骨にライバルのものと思われる噛み跡も残されていました。
スコッティも、厳しいサバイバルをくぐり抜けて来たことがうかがえますね。まさに、百戦錬磨の恐竜王と言えるでしょう。そんな「スコッティ」も、今年の5月からカナダの王立サスカチュワン博物館にて、(あくまでも大人しく)展示される予定です。
『ナイト・オブ・ミュージアム』ばりに動き出さないことを祈りましょう。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/33225