■AIが400種類ものスポーツのルールを参考に、新しいスポーツを考案した
■「Speedgate」と名付けられたそのスポーツは、ラグビーやクディッチといったスポーツの要素がうかがえる
■ AIからは様々な案が提出され、中には意味不明な「珍スポーツ」も
どんなスポーツにもルールを考えた人がいる。それなら、AIにだって新たなスポーツを考案できるはず…。そんな風に思い立ったのが、米国デザインエージェンシーのAKQA社だ。
彼らはAIの技術を用いることで、これまで誰も体験したことがなかった「Speedgate(スピードゲート)」と呼ばれるスポーツを作り上げた。
誰でも楽しめるハイブリッド・スポーツ
このスポーツは400もの異なるスポーツのルールを、ニューラルネットワークに通して考案された。
2チームが勝敗を争い、必要な人数は各チームにオフェンス3人、ディフェンス3人の計6人のプレーヤー。
画像を見ると雰囲気がわかるが、ラグビーと、ハリーポッターに出てくるスポーツ「クディッチ」のルールを組み合わせ、そこにラクロスの要素をちょっとだけ加えたようなスポーツだ。
楕円状のピッチの中には棒を立てて区切られた3つの「ゲート」が用意されており、キックやパスによってゲートにボールを通すことで得点を競う。
AIがつくっただけあって、やはり何かと何かを組み合わせた感が強いが、一定のコンセプトはある。開発の基礎となったのは「ルールが簡単であること」「どんなアスリートでも参加できること」「体を動かす良い機会になること」の3つとのことだ。
また、名前自体に「speed」が含まれているように、このスポーツにはスピード感が要求される。各プレーヤーはボールを3秒以上保持することが許されておらず、そのルールを破ればペナルティを負うのだ。
ルールは簡単そうだが、なまった体の初心者には筋肉痛まっしぐらだろう。