共感が得意だと思うことで共感を促進
また、研究チームは、自分は共感が得意だと考えている場合、被験者が進んで共感しようとするかを調べるため、別の2つの実験を行った。
ある被験者のグループに、一定数より「共感することが上手い」と伝えたのだ。
すると、共感が上手だと伝えられたグループは、共感デッキを選ぶ傾向が強いばかりか、共感に求められる精神的努力が少ないとさえ感じることが判明した。
共感に伴う認知コストは人々が共感を避ける要因になる場合もあるが、人々に「自分は共感が得意だ」と思わせることで、共感を促すことができそうだ。
共感を促す動機づけは、社会全体のためになる。移民や難民、自然災害の被害者などの助けを必要とする人々に進んで手を差し伸べられる世の中をつくるには、一人ひとりが自分の共感力に自信を持つことが鍵になるだろう。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/8731