メタマテリアルと免震構造
近年このメタマテリアルが、地震などによる建物やインフラの損傷を軽減することが明らかになってきた。
地震が発生すると、レイリー波(表面波)と呼ばれる浅い地震波が起こる。構造物への深刻なダメージをもたらすのはこの波だが、メタマテリアルの原理でこの波の進行方向を変えることができるのだ。
具体的には、建造物が立つ周囲の土に、穴や物体でつくった格子で覆う。その格子に特定の地震波が通過すると、格子内で無数の反射が生まれてお互いの作用を邪魔し、その結果、建造物の揺れがかなり軽減されるというもの。まさに見えざるシールドだ。
しかしこの構造、果たしてローマ人が意図的に配置したものなのだろうか?