5.「恐怖心」をなくしたガラパゴスの動物たち
「生きた実験室」と呼ばれることもある「ガラパゴス諸島」には、独特の生態系が息づいている。エクアドルの西部に浮かぶこの島は、本島からおよそ600マイル(約1000キロメートル)離れた場所にある。
この島を訪れた最も有名な人物は、間違いなくチャールズ・ダーウィンだろう。彼が最も強く心を惹かれたこの島の特徴の1つとして、動物たちが驚くほどに人に慣れており、「恐れ」のサインをみせなかったといったといった点がある。
これは、島に捕食者が存在していないことが要因であると考えられるが、なぜ捕食者がいなくなったのか、その理由については今でも議論が交わされている。