4.キャッシュレスの時代に「石貨」を使う島

ミクロネシア連邦に属する「ヤップ島」では、石の硬貨が使用されていることで有名だ。この「石貨」のほとんどはドーナツ型をしており、直径が4メートルに及ぶものまである。
石はお隣の島、パラオ諸島から調達しており、カヌーやボートを用いてヤップ島まで運ばれる。信じられないかもしれないが、そうした苦労を経てまでヤップ島の人々は今もなお取引にこの石貨を用いているのだ。
しかし、石は重すぎて動かせないため、所有権の移転は口頭でのみおこなわれる。そのため、たとえ運搬の途中で石貨が海に沈んだとしても取引は有効であると言われている。




























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