7.色のない島
南太平洋に浮かぶミクロネシア諸島「ピンゲラップ島」は、別名「The Island of the Colorblind(色を識別しない人たちの島)」と呼ばれている。これは、島民のおよそ10%が、色をまったく感じることができない「全色盲」であることに由来している。
18世紀に島を激しい嵐が襲い、その生存者は王を含めてたったの20人とされ、その王が持っていたレアな遺伝子が子孫に受け継がれて今の状態が作り出されたと信じられている。
世界的にみれば数万人に1人とされる「全色盲」が、島民の1割に及んでいるのであるから偶然では片付けられない。ちなみに全色盲は夜の暗闇でも比較的視界がハッキリとしており、これを利用して全色盲の島民は暗くなってから夜釣りに出かけるとのことだ。