8.世にも珍しい「口笛」で会話する島
「シルボ・ゴメーロ(silbo gomero)」として知られる「口笛言語」が用いられている島が、スペイン自治州カナリア諸島に属する「ゴメラ島」だ。この島の住民は指笛を用いて、遠い距離でもコミュニケーションを図ることができる。
こうした言語は、16世紀にスペインから入植者がやってくる以前から存在していたと信じられており、不安定な島の地形の中でも簡単に意思疎通できる手段として一般的になったことが考えられる。
しかし、このユニークな言語は電話の導入やテクノロジーの発達によって使用頻度が減少しており、これを受けて2009年、ユネスコはこの口笛言語を無形文化財として認定した。