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木星の衛星エウロパの黄色い模様、実は塩だった (2/2)

2019.06.18 Tuesday

前ページ可視光を照射すると塩が黄色く変色 タラ地域と一致

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生命存在に欠かせない塩が存在…ということは!

塩化ナトリウムは、エウロパの表面に付着した「見えないインク」のようなものだ。照射前は見ることができないインクが、照射後はくっきりと浮かび上がる。

生命の存在には3つの条件、つまり、水・エネルギー・適切な化学成分が必要だ。塩化ナトリウム、特にその中に含まれるナトリウムイオンは、動植物が行う一連の代謝プロセス全体において重要な役割を担っている。

この塩化ナトリウムがエウロパに存在するということは、生命を形成するのに欠かせない重要な材料の1つがそこに確かに存在することを意味する。

『エウロペの略奪』(ティツィアーノ) / Credit: Wikipedia

エウロパの名称は、ギリシャ神話の王女エウローペーにちなむ。浜辺で遊ぶ彼女に一目惚れをした神ゼウスが牡牛に姿を変えて近づいたところ、その不思議な魅力に惹きつけられた彼女は誘われるがままに牡牛の背中に乗り、牡牛の妻となる。木星(ジュピター)の名称はローマ神話に登場する神ユーピテルに由来するが、これはゼウスと同一人物と考えられている。

夫ゼウスの周りをくるくると回る、妻エウロパ。氷の王女がその表情の下に潜めた秘密が、少しずつ姿を現しつつある。

「あれ、月に雨降ってない?」NASA公式がツイート

reference: zmescience / written by まりえってぃ

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