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【強靭】自己質量の650倍重いモノを持ち上げる「人工筋肉ファイバー」が開発される (2/2)

2019.07.12 Friday

前ページ人工筋肉ファイバーのメカニズム

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自己質量の650倍の重さを持ち上げる

また人工ファイバーは熱に敏感で、たった1度の熱変化で形状を変化させる。

実験ではファイバーを手に取った瞬間、手だけの温かさで繊維がカールし始めた。わずかな温度上昇でもコイル状に巻きつき、高い強度の収縮力が発生することが判明したのである。ファイバーは温度が下がると、元の長さに戻り始める。

研究チームはその後のテストで、ファイバーの縮小と膨張のプロセスがおよそ1万回まで反復可能であることを実証している。さらに強度テストでは、自己質量のなんと650倍まで持ち上げることができることが証明された。

Credit: Courtesy of the researchers

今後の研究では、人工筋肉ファイバーに電極のような加熱材を内蔵することによって、外部熱源に頼らない筋肉収縮の実現を計画している。また人工ファイバーをより多く織り合わせることで、より本物に近い筋肉繊維を再現できるかもしれない。

現在の義手・義足には30ポンド(約13kg)もの重さがあり、その原因の大部分が内蔵されている作動モーターの重さによる。これを人工筋肉ファイバーに取り替えることができれば、義手・義足を使う人たちの生活は今よりずっと楽になるだろう。

「座ったまま歩いている感覚」を作り出す技術をNTTが開発

reference: mit.edu / written by くらのすけ

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