太陽に隠れて小惑星が見えない
そうは言っても、なぜ今回の小惑星はここまで発見が遅れてしまったのでしょうか。
NASAを含む世界中の観測所は大抵、早い段階で地球から遠く離れた場所にある小惑星を見つけて対処を考えます。しかしながら「2019 OK」は観測可能な暗い方向からではなく、太陽光に隠れた状態で接近していました。
これは例えば、野球選手が太陽の方向から落ちてくるボールをキャッチすることが難しいように、天体望遠鏡も太陽方向の小惑星を見つけることは困難なのです。
そうなると他にも太陽光に隠れて地球に接近している小惑星が存在しているかもしれません。ですから私たちは、常に宇宙に向けて目を光らせていなければならないのです。