「私たちがどんな相手にどんな理由で性的魅力を感じるか?」という謎に、世の哲学者や科学者は長年頭を悩ませてきました。
多くの研究では、理想の相手を探す際に私たちが重視しているのは、「顔が左右対称であるかどうか」や、「ウエストと腰の比率がちょうど良いかどうか」だということが分かっています。一方で、ある特性が魅力的に映るかどうかは、本人が相手との間に求める関係性の種類によることを示唆する研究も存在します。
たとえば、ある調査では、短期的な関係を求める女性が、顔に傷跡を持つ男性の方をそうでない男性よりも魅力的だと感じるのに対し、長期的な関係を求める女性の場合はその逆であることが分かっています。
また、別の調査では、長期的な関係を求める女性の間では、あごひげを蓄えた男性の方が人気が高いことが示されています。…ということは、ひげを綺麗に剃り、かつ顔に傷跡のある男性が、一夜限りの関係をより長続きさせたいと思ったら、あごひげを伸ばして、傷跡を隠せば効果があるのかも(!?)しれません。
誰しも心当たりがある「男女あるある」
2人の人間が幸せな関係を維持したいと思う時、特にすでに友人関係にある場合には、その関係性の定義を明確にした方が良さそうです。
男性が性的関心をほのめかす時に、女性がそれを友好的な表現だと思い込んだり、その反対に、女性の友好的な表現に出くわした男性が、性的関心の表れだと勘違いする…これらはまさに「男女あるある」ですね。女性に比べて男性の方が、異性の友人を魅力的だと感じる傾向が強い理由が伺えます。
さらには、「女性は自分に対する関心レベルが曖昧な男性にもっとも惹かれる」という、なんとも厄介な現実も明らかになっています。