インドネシア・レンべ島の海で、人とタコの不思議な「不動産問答」が行われていたようです。
ダイバーのポール・シグルドソンさんと友人がダイビングをしていた際、水面下20m付近に、プラスチック製のコップを背にしている小さなタコを発見しました。
このタコは「メジロダコ(学名:Amphioctopus marginatus)」という種類で、西太平洋の熱帯水域で多く見られます。小さな体を守るために、貝殻やそのほかのアイテムを見つけて来て、ヤドカリのように頭からかぶる習性が有名なタコです。
しかし、ポールさんが見つけたタコは、非常に古びたコップを身につけ、いつ壊れてもおかしくない状態でした。これでは天敵から身を守ることも出来ませんし、放っておけば残酷な運命が待ち受けています。
そこで彼は、手頃の貝殻を探してきて、タコに新しい住居として紹介するというプレゼンを行いました。
不思議な不思議な物件紹介
ポール「やあ、こんにちは」
ポール「それじゃ、体が危ないよ」
ポール「こんなのはどうかな?」
タコ「おっ、ちょっと見せて」
しかし、タコもなかなか気に入ってはくれません。
ポール「じゃあ、代わりにこんなのはどうかな?」
ポール「これならパーフェクトでしょう!」
タコ「おぉ〜!」
お気に召したようで、タコもすぐに引っ越しを開始しました。
ポールさんは「なかなか気に入ってくれる貝殻がなくて、ダイビングのかなりの時間を費やしました」と話しています。
一方、タコは新居に夢中なあまり、もともと持っていた下側の貝を忘れていってしまったとか…。
ポール「待って、こっちを忘れてるよ!」
なんとか間に合って、めでたく安全な家に引っ越しが出来たようです。これにはタコもご満悦。
タコとダイバーの不思議なやりとりの全貌を見たい方はこちら。