女性の入山はわずか12回?
紀元後382年から残る記録には、12回の女性の入山が確認されています。街の暴動から逃げてきた女性や、中には、アトス山の秘密を知るために忍び込んだ女性もいるそうです。
最も有名なのは、1990年代に、男装してアトス山に入ったギリシャ人ジャーナリストのMalvina Karali氏と言われています。隠されるほど知りたくなるのは人間の性なのでしょう。
また有名な話では、セルビア王が妻を連れてアトス山を訪れた際、島への入山は許されたものの、女王が歩く場所にはすべてカーペットが敷かれ、直にアトスの土を踏むことは許されなかったといいます。
ただ、今回発見された骨が、この女性たちのものと考えるのは難しいでしょう。男性の修道僧とともに礼拝堂に埋葬されたとすれば、修道僧として認められていたはずです。
もしかすると女人禁制のアトス山には、異例の女性修道僧が存在したのかもしれませんね。