高度が違うと重力が異なる
地球上の重力は、地球の質量が生んでいるものなので、地球から離れるほど重力は弱くなります。
ということは、一般相対性理論に従えば高度が上がるほど時間の流れは早くなります。
実際、スペースシャトルに積んでいた時計は、戻ってくると地球の時計より早く進んでいることが確認されています。
他にも衛星に積まれている時計は地上より早く進みます。
しかし、従来の原子時計の精度では、高低差が1万km以上なければ、一般相対性理論による時間のズレを検出できませんでした。
ところが、今回の主役となる「光格子時計」は、東京スカイツリーの地上と展望台というたった450メートルという高低差で、一般相対性理論による時間のズレを検出できたのです。