1つ目のメカニズム:翻訳阻害
通常、細胞がウイルスに感染すると、細胞は乗っ取られウイルスの生産工場として働くようになります。
このプロセスには、細胞がウイルスRNAから新しいウイルスタンパク質をつくることが含まれており、「翻訳」と呼ばれます。
そして、研究者たちは「翻訳」を阻害する2つの化合物を発見しました。
この2つの化合物とは、「テルナチン-4」と「ゾタチフィン」です。どちらも現在、多発性骨髄腫の治療に使用されています。
これらの化合物は新型コロナウイルスの治療薬としての可能性を秘めているので、研究者たちは、早くも臨床実験に取り掛かっています。
テルナチン-4と似た分子であるプリチデプシンは、既に新型コロナウイルスの治療薬として臨床試験が行われています。
また、ゾタチフィンを製造している会社のCEOと協力して、1日も早く臨床試験に入れるよう努めているとのこと。