原子にエネルギーを与えて重さの変化を調べる
原子の質量変化を測定するにあたって研究者が利用したのはアインシュタインが作った「E=mc 2」という式でした。
この式は、質量が膨大なエネルギー(1gの質量は90兆ジュール)に変換可能であることを示しています。
原子爆弾がその端的な例です。原子爆弾があれほど強力な破壊力を持っているのは、質量をエネルギーに変換する爆弾だからです。
ですが今回、研究者たちは原爆の逆を目指しました。
原子にエネルギーを与えることで、原子の重さの変化を測定しようと試みたのです。
アインシュタインの式が正しければ、エネルギーを与えられた原子は、そのぶんの質量を増すはずです。