「スマホを充電すると重くなる」は本当だった! 同じ原子間の質量の違いを初測定
「スマホを充電すると重くなる」は本当だった! 同じ原子間の質量の違いを初測定 / Credit:depositphotos
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「スマホを充電すると重くなる」は本当だった! 同じ原子間の質量の違いを初測定 (2/3)

2020.05.08 Friday

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原子の重さを測るには動きにくさを測ればいい

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人間でも軽い人よりも重い人のほうが転がりにくい/Credit:depositphotos

研究者たちは単一の原子を特殊な磁場に閉じ込めて、一定の速度で回転するように調整しました。

もし原子が重くなれば、原子はそのぶん回転速度が遅くなります。なぜなら、質量は物体の動きにくさを定義の一つにしているからです。

宇宙空間で小さなボールを蹴ると、ボールは簡単に飛んでいきますが、重い人工衛星を蹴っても動きません。

これは人工衛星がボールよりも質量が多い分だけ、動きにくくなっているからです。

同じように原子がエネルギーを与えられ、重くなっていれば、同じ構造の原子でも回転速度も遅くなります。

この物理学の原理を元に、研究者たちはレーザーを使って原子にエネルギーを与え、原子の回転速度の変化を調べました。

その結果、エネルギーを与えた原子では、回転速度の低下が観測されたのです。これは原子がエネルギーを得ることで重くなることを意味します。

スマホも充電によってバッテリー内部の原子にエネルギーが蓄えられれば、そのぶん重くなると考えられます。

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