3:ウサミミ多肉植物
次に紹介するのは学名:Monilaria obconicaと呼ばれる、ウサギの耳のような多肉植物です。
このウサギの耳部分は葉であり、豊富な糖が存在していて水の貯蔵に役立っています。
ですがこの「ウサギ多肉植物」の最も興味深い点は、2種類の異なる葉を持っている点にあります。
第一の葉は、下側にある「おわん型の葉」です。おわん型の葉は本体から茎が伸びて最初に形成される葉です。
そしてある程度、茎が成長すると、内部からニョキニョキと「ウサミミ型の葉」が第二の葉としてはえてきます。
同じ植物が時期によって違う形状の形の葉をもつことは、非常に珍しいことであり、科学的にも研究の価値があると考えられます。
なお、このおわん型とウサミミ型の葉ですが、日本の夏の時期になると落葉します。
上の画像のおわん型の葉の周りにパリパリになってくっついているのが、去年に落葉した葉の一部です。
自生しているのが南アフリカなだけに、日本とは落葉する季節が逆なのかもしれません。