6:イルカな多肉植物
イルカを育てることはできなくても、イルカみたいな多肉植物なら育てられます。
「Senecio ‘Hippogriff’(セネシオ「ヒッポグリフ」)」と呼ばれるこの多肉植物は、イルカのような形をした葉をつけることが知られています。
分類的にはキク科の一種ですが、 Senecio rowleyanusと Senecio articulatusの2つの植物のハイブリッドです。
2017年にあるツイッターアカウントで紹介されると、日本では大きな反響を呼びました。
セネシオ「ヒッポグリフ」は上の写真のように、ツタ状に成長します。
特徴的な葉はツタから飛び出るようにして伸び、成長するにしたがって、どんどんイルカに似ていきます。
繁殖させたい場合は、このイルカ型の葉をもぎとって「葉の挿し木」にします。
なお、なぜ葉がこのようなイルカ型になったのかですが、やはり理由は乾燥への適応でした。
乾燥した地域では、薄くて広い葉では、あっというまに乾燥して死んでしまいます。
そこでセネシオ「ヒッポグリフ」は水の損失を最小限に抑えるように葉を進化させ、葉を分厚い球上にしたのです。